あいちトリエンナーレ搬出録 ひろゆりか 朝10時、梅田さんを車で迎えに行き、名阪道に乗って、名古屋へ向かう。伊賀インターで運転交代。伊賀には忍者だらけ。古い道である名阪道を昔よく使っていたそうで、名阪道沿いのB級スポット的廃墟やインターチェンジに詳しい。 名古屋に13時頃到着。鍵の受け渡しを待ちがてら、近くの定食屋さんで500円の定食をたべる。梅田さんは生姜焼き定食、私はすき焼き丼定食。名古屋の味。梅田さんはこの2ヶ月で友人の結婚式やライブなどで5回ほど来たので、名古屋名物は一通り食べつくした模様。でも、あんかけスパゲッティはまだみたいだ。 双葉ビルの方に鍵を開けてもらい、搬出作業開始。 壁の裏側には、スタッフ向けの細かい指示書。 施工屋さんが来て、金具を外したり、壁の解体を始める。ものの20分もかからず壁はきれいさっぱり解体され、施工屋さん達は去っていった。天井の金具やマンホールを外す作業を彼らも楽しんでいるようにみえた。 搬出作業はとてもあっさりしていた。 物を外して、回路を直して、軽く掃除して。 到着したのが13時、16時には鍵を締めて、豊田市へ向かった。 豊田市に向かいながら、豊田市美術館での展示の時の話をきく。17時までしか作業が出来なかった上、お酒を飲まない梅田さんは自転車で近所のシネコンに3回も映画を見に行っていたそうだ。車でちょうどその前を通ったけれど、結構距離がある。 豊田市美術館で「建築家」石上純也の個展をみる。学芸員の方にも話を伺いつつ、あいちトリエンナーレの話もする。 豊田市での展示でも使われ、今回の双葉ビルでも使われていた、マンホールの中から出てくるネオン管の「3」。あれは、アルテ・ポーヴェラの作家、マリオ・メルツの作品のレプリカだそうで、ちょうど豊田市美術館が作品購入検討のために使用したものを展示に使ったそうだ。 あいちトリエンナーレのボランティアスタッフさんは、当番で長い時間を双葉ビルで過ごすことになる。今回の梅田さんの作品の最も贅沢な作品鑑賞者ともいえる。2、3時間あの空間にいると様々な発見があったようだ。「この展示には0から4までの数字が隠されている」と言ったボランティアさんもいたそうだ。 記事編集中