よそみ余所見

余所見は、見たり聴いたりした事と、それについて考えた事などを書くウェブサイトと紙の雑誌です。

第1号(249版)
2017年10月19日 16時40分33秒 発行

定点観測メモ/梅田哲也 

掲載日:2010-11-28 13:08:45

【定点観測メモ/梅田哲也】アンサンブルズ・フェス(米子匡司)

定点観測メモは、ある期間のあいだ、あるひとつの人やできごとを追って、そこで起こるできごとについて定点観測的に考える企画です。
ここに集まったテキストやその他の記録は、観測期間の終了後に再編集を行い、まとめられる予定です。
定点観測メモ第一回は、2010年7月1日から12月31日にかけて、梅田哲也さんを観察しました。

アンサンブルズ・フェス 米子匡司

12:10
12時より少し遅れて、10分ごろ開場した。
開場を待っていたのは100人ぐらい。
12時から18時までの長時間のコンサートということで、会場内の喫茶スペースなども行き来して、のんびり過ごす事が推奨されていて、出演者らも割合のんびりしている。
七尾旅人/カヒミカリィのお2人だけは演奏時間が告知されているけれど、他の出演者はいつどこで演奏が行われるのか発表されていない。

展示は全7室が連なっている。
YAMAHAの自動演奏ユニットのついた、ゆっくりと、音の鳴らないぐらい緩い打鍵で動いているグランドピアノがあって、その前で男の子がスーパーマリオブラザーズの曲をずっと口ずさんでいる。
ピアノの自動演奏は鍵盤が実際にへこむ。5度ぐらいの(片手の親指と小指ぐらいの)幅で鍵盤がへっこんで、なぜかその時だけとっさに、彼は鍵盤を押さえようとした。触っちゃいけないと言われているし、触らなかったけど。

13:00
会場内に戻った。缶をカラカラ地面にこすりつけている人が台車に乗って運ばれていく。和装の男性が尺八を演奏している。さきほどのピアノを大友さんが演奏している。
どこかでドラム演奏がはじまった。尺八はそちらと混ざる事にしたようだ。ジャズフルートみたいに軽快にえらくがっちりしたセッション。大友さんは台車に乗って低い鐘を鳴らしながら押されていく。

さきほどまでは、えらく吸い取られるような静的な展示だな、と思っていたけれど、一転してゆるやかで動的な音楽フェスになった。
急な変化に、ついていくのが難しい。心地良い場所を探して移動する。

尺八は童謡を演奏している。もみじ。

13:40
ドラム演奏に、梅田くんが手袋をつけた棒でからんだ。
さっきマリオを歌っていた男の子が、飛び出してきて棒を捕まえた。

14:00
いままでの演奏者はどこかに行って、七尾旅人やテニスコーツが、それぞれ離れた部屋で演奏をはじめた。

14:30
七尾旅人さんの部屋にほとんどの人が行っているので、人のいなくなった部屋で展示を聴く。
いくつもの小太鼓や、ターンテーブルや、ワイヤーが不規則に鳴って、心地よくなったところで七尾さんがお客を連れて移動してきた。なかなかいろんな人のいろんなタイミングが交錯する。今日はフェスティバルだから、展示を聴くにはもう一度来ないといけないみたい。

15:00
七尾さんは演奏しながら部屋を移動し続けている。コンサートの折り返し。

15:45
外に出てボヤボヤしていたら、テニスコーツ+梅田哲也がやってきた。
噴水前で、歌いながら縄跳びやなんかをして遊ぶ。


16:15
テニスコーツ+梅田哲也は七尾さんらと演奏中。
別の部屋では、尺八がカノンを演奏している。
テイクファイブに変わった。
それらのどちらからも離れた部屋で、遠くでいろんな音が鳴っているのを聴いていると心地よい。

16:30
イベントの関連で昨年行われたパレードの記録が流れている部屋があって、ブラスバンド、鼓笛隊、チンドン屋さん、民族楽器隊などのパレードと、それらのグループが大友良英さんの指揮で一緒に演奏しているシーンを見る。

16:45
カヒミカリィの演奏がはじまって、また展示が空く。

17:30
演奏が終わってしばらくして、大友良英、テニスコーツ、梅田哲也で最後のパフォーマンスがあった。





余所見