7月15日「あいちトリエンナーレ記者会見」 松本渉 梅田さんについて 梅田さんの作品を初めて観たのも、初めて会ったのも多分、2007年だと思います。それからわりとちょこちょこ観てます。ご本人とは会えば挨拶はしますが、特に話をしたということもなく、普通に知人という感じ。梅田さんの作品とご本人にはどちらも好印象を持っています。 7月15日「あいちトリエンナーレ記者会見」 中ノ島の国立国際美術館にて。はじめにディレクターの建畠氏や他のキュレーターから「あいちトリ」の概要の紹介。 会見に出席した作家は敬称略して、秋吉風人、梅田哲也、平田オリザ、山川冬樹、の4名。山川冬樹氏が大阪で会見した理由は知らない。 作家のプレゼンは、秋吉氏が展示作品のスライド。 梅田氏の展示は現地で作るので、6月の京都LABORATORY「デッドストック」のスライドとFLOATでやったパフォーマンス、安治川にラジオと電球を放り込んで引き上げる、という映像。 平田氏はロボット演劇の売り込み。しかし、この人は全くごく自然に、ものすごく大げさな売り込みを始めるが、あのおつりを渡すときに「はい200万円」とかいうような、意味なく何でも誇張する文化は大阪以外にも日本中にあるのだろうか?平田氏の宣伝トークは面白いと思う。 山川氏も自身のパフォーマンスのプレゼンではなく、民族楽器を弾きながらのホーメイを2曲披露。何故か民族衣装も着ていたし大サービスな感じ。山川氏は自己紹介に関連して、自分は声をテーマにした表現をしており、展示作品である「the Voice-over」は自分と遺伝情報を共有するものの声を扱った作品である、と解説。東京都現代美術館の展示では、なんかノスタルジーをテーマにした作品みたいに扱われていたんで、意外な発見。 その後「中ノ島4117」で米子氏、梅田氏と合流。 梅田氏はそこにあったマドレーヌとわらびもちのうち、わらびもちを食べていた。フィリップ氏のわらびもち運動が拡がっているのか。LABORATORYで出していたカルピスの牛乳割りは梅田氏の愛飲ドリンクだそうだ。そう考えると、もともとわらびもちが好きな人のかもしれない。 実はこの時、というか今でも、この「定点観測」という企画が何をしているのか、筆者はよくわかっていなかった。「定点観測」は梅田哲也氏紹介のための企画ではない。しかし、紹介しないにせよ、取材したほうがいいのか?アーティストの観測って、いったいどういうことなのか?いろんな謎を抱えつつ「観測」がスタートしていた。