よそみ余所見

余所見は、見たり聴いたりした事と、それについて考えた事などを書くウェブサイトと紙の雑誌です。

第1号(249版)
2017年10月19日 16時40分33秒 発行

連載記事 

掲載日:2011-06-17 20:41:25

【連載記事】化粧品売り場でお化粧のレッスンを受けた@近鉄百貨店(蛇谷りえ)

化粧品売り場でお化粧のレッスンを受けた@近鉄百貨店 蛇谷りえ

もうすぐ友達の結婚パーティがあるので、準備のため買い出しにいく。結婚式にかしこまって着る服は唯一1着だけあるんだけど、パーティって程くだけたときに着る服がないので、買っておこうと思って。安くするのに、ワンピースにしたものの、靴下は、靴は、髪型は、お化粧は、メガネは!と決めないといけないことが多い。男の人なら、スーツとシャツ、靴でいいかもしれないが、女の子ってこのあたりが面倒であり、楽しみなのかもしれない。

わりと、楽しんで買い物して、服が決まって、インナーも見つかって、近鉄百貨店の品揃えで順調に進んだので、化粧品売り場に行ってみた。化粧品売り場には、イスがあって、お化粧をレッスン受けられる。それが無料なのか、どんなことを教えてもらえるのか、わからない。ただ、昔っから鏡にむかってエプロンみたいなのをつけて、女の人が一人と店員さんが一人で何やらプライベートな空間をつくってるのをよくチラチラみてたので、私もやってみようと足を止めた。

たくさんあるお店のブースの中で、なんとなく雰囲気が好きだったshu uemuraというブランドの化粧品。アイシャドウのカラフルさが目に留まって、じっくり見てたら案の定店員さんが近寄ってきた。私は洋服をみるにも、店員さんに声をかけられるのがほんとにこわくて、うつむくんだけど、がまんして「お化粧品を探していて、迷っています」ともやもや思いを伝えたら、「では、どうしたいですか?」と率直な質問がとんできて、お!ってなった。「どうしたいって言われたら、一重まぶたに合う化粧方法が知りたいです、あとファンデーションの使い方が知りたい」と伝えると、「今度イベントがあって、メイクアップアーティストがレッスンしてくれる時があるから、そのときに来てくれてもいいし、私たちもお教えできますよ。」と選択肢が出たので、「今、教えてください」と、こうして、あの昔から見ていた風景に自分もなることができた。イスに座って、エプロンをつける。スッピンのわたし。これは誰かに見られたらどうしたら良いものか、髪の毛を切られるときに少しにてる。

shu uemuraのクレンジングでスッピンの顔をさらにきれいに汚れを落として、化粧水、ホワイトニング、乳液の順番にスキンケアされる。次に、ようやくファンデーションの下地をぬって、リキッドファンデーションをぬって、パウダーファンデーションをぬる。この時点で顔色が全然ちがう。顔の感覚もなんか一膜ある。次は目元で、アイシャドウをぬる前に、ベースっていうのを塗ってノリをよくする。そんで、ハイライトシャドウを大きく広めにいれて、つぎに、3色ぐらい、グラデーションにぬる。これで十分ステキな目元になるんだけど、ここからアイラインをいれて、マスカラして、したまつげもきれいにして、最後にほっぺたにチークいれて、上からパウダーファンデーションでかぶせて、口紅を軽くいれて、完成!!

ぜんぜん違う、いままでの化粧の仕方は間違ってたんだわ!あれもこれも全部ちょうだい!って言いたいところだけど、そんなお金はなく、頑張って5000円を予算にしても、ファンデーション1つ買っても足りないぐらい。なんてこった!しかもさ、考えてみると、これとおんなじメイクが化粧品買ったからってできるわけではなく、日々のレッスンが必要で、うまく化粧ができるのに時間もセンスも、技術も必要なんだよね、きっと。それを、彼女たちは自分たちのお金で費やして、自分の体つかって、あの化粧品を使いこなそうとしてる努力は、なんかのアーティストよりもシビアで、その評価は社会にあって、下手すれば出世や結婚にもつながってるなんて、。すごい。

っていうかモデルとかメイクさんついてる有名人とかの、あの人形気分はなんか勘違いする気持ちわかる。自分は身体を磨いていれば、お化粧や洋服などの飾り付けはプロがしてくれるんだもの。そんな手放しな自分の存在、いや、むしろ依存なのか?わからないけど、その商売はすごいわ。極みだわ。カリスマだわ。そんな環境じゃない人たちが世の中にはたっくさんいて、そんなカリスマに憧れたり、参考にしながら生きている女の子。たくましすぎる。

メイクを使って生きてる人がいれば、そうじゃない人はもちろんいるし、メイクしてるからすごい!っていうわけでじゃないけれど、女の子の隠れた表現の努力(きっとたくさんある内のひとつに過ぎない)を身にしみた1時間でした。

で、最後メガネかけて帰った。


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