よそみ余所見

余所見は、見たり聴いたりした事と、それについて考えた事などを書くウェブサイトと紙の雑誌です。

第1号(249版)
2017年10月19日 16時40分33秒 発行

連載記事 

掲載日:2011-08-31 06:03:45

【連載記事】ローマンガラス(永田芳子)

ローマンガラス 永田芳子

今年もなんとなく行きそびれたなぁ、と「石ふしぎ大発見展」の事を思い出した。
毎年、天満橋のOMMビルでゴールデンウィーク辺りに開催されている鉱物や化石の展示即売会だ。いわゆる少年趣味というのか、例のああいった感じも無くて好感がもてるし、立派なものから手頃なものまでたくさんの品が置かれるので、ちょっとした買い物にも眼福を求めるにも都合がよかったのだが、年々細工物やスピリチュアル系の入った店が増えてきて足が遠くなった。カット済みの宝石も多く販売されていて、奥様と娘さんがじっくり品定めしていたりする。

ちょっと調べてみたら秋に京都のほうでも開催されるとウェブサイトにあった(http://www.mineralshow.jp/index.html)。
石は好みのをいくつか持っているので、今の所これ以上はいらない。ただ、最後に大阪会場へ行ったとき買ったローマンガラスのかけらが部屋の隅から出てきたので久しぶりに行こうかどうしようかと迷っている。
ローマンガラスは名の通りローマ帝国の遺跡から発掘される、当時のガラス製品だそうだ。長年土に埋まってる間に成分が変化して表面に銀化が起きている場合が多く、その反応が鮮やかであったり、作られたときの形を残している物は特に珍重されている。たぶん土中つながりという事だろうか、たった一件だけがそれを扱っていた。
実物を見たのはその時が初めてで、たとえ小さな壷であってもその色彩や質感の壮麗さには感心した。手元のかけらは些細なものだが持つには十分足りているので、買うかどうかはまぁ別としても、あれらが並ぶ様はまた見たい。しかしまだ京都会場の出展社はサイトに発表されていないし、店舗の名前も忘れてしまった。

うちにあるコップや花瓶も埋まれば何かのはずみでいくつかは銀化を起こすのだろうか。観察してみたいものだが大体二千年ほど待たなくてはならないようで、そこまでの長寿はごめんだな、などと益体もない事を考えている。


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