よそみ余所見

余所見は、見たり聴いたりした事と、それについて考えた事などを書くウェブサイトと紙の雑誌です。

第1号(249版)
2017年10月19日 16時40分33秒 発行

連載記事 

掲載日:2013-03-31 14:21:40

【連載記事】さようなら、NSC道場(櫨畑敦子)

さようなら、NSC道場 櫨畑敦子

余所見のサイトに「NSC道場を見た」という音声記事が上がってから長い時間が経過しようとしている。
書こう書こうと思いつつも、あっという間に今日という日を迎えてしまった。

さて、タイトルにもあるようにNSC道場というイベントが先日終わってしまった。

このイベントはNSC(ニュースタークリエーションという吉本興業のお笑い芸人養成所)卒業後3年以内のお笑い芸人の活躍の場として設けられている。
毎回70組近い演者が立て続けに2分以内の持ちネタを繰り広げるという、見ているほうもなかなかに疲れるイベントである。
わたしが行き始めたきっかけは32期生という枠組みで入ったメンバーの現役生の友人ができたからである。
チケットは買取制で会社から持たされているものなので、彼らからチケットを買って通っていた。

いつものように立て続けにそれぞれがネタを披露する。ピンにコンビにトリオ、漫才にコント。
途中にMCが入るものの、3時間ほどぶっ続けでやる。最終回だからか、お客さんはものすごい数だった。
友人や身内の人も来ているのであろう、みな楽しそうに観覧している。

ここまでは普段どおり観覧していたのだった。最後の演者の出番が終了したときにMCの人が全員を舞台に集合させた。
ずらっと舞台上に並んだメンバーを見て胸がつまった。
最近単独ライブをやったコンビに、TVにもひんぱんに出ているコンビ。
売れてはいないけどどんどん面白くなるコンビに、解散して新しいメンバーでがんばるコンビ。
卒業して3年になるのか…。舞台の上の彼ら以外にもいろいろな人のことが思い出される。
スッパリと芸人を辞めた人に、吉本興業を出て移籍した人。東京に出て落語家の弟子入りをした人に、解散した奇跡の漫才師。
他にもこの舞台に出ていない元32期生がたくさんいる。亡くなった人も知る限り2人いる。

人生はいろいろだ。浮いたり沈んだり、の繰り返しなんだろう。
わたしもこの3年間いろいろあったが、この人たちと出会えて心から良かったと思っている。
誰かを応援できるのは、とてもうれしい。


余所見