よそみ余所見

余所見は、見たり聴いたりした事と、それについて考えた事などを書くウェブサイトと紙の雑誌です。

第1号(249版)
2017年10月19日 16時40分33秒 発行

連載記事 

掲載日:2016-10-04 02:35:18

【連載記事】9月に見たもののメモ1(中島彩)

9月に見たもののメモ1 中島彩

いろいろ見に行っていて、それぞれに考察を深めたいけれど、ともかくの走り書き。誤字脱字駄目駄目文章お見逃し下さい。

list:
「彦八まつり」(落語ファン感謝祭)
「アサダワタルの極つき十三夜 第八夜 ゲスト:細馬宏通」(トークイベント)
「みっけ!このはな2016」(まちなかイベント)
「チラシパーティ」(チラシの会)
「第四回 大阪文学フリマ」(文学フリマ)
「百舌鳥八幡宮 月見祭」(祭)
「サラウンド」(音楽)
「見世物大博覧会」(博物館企画展)
「禁じられた歌声」(映画)
「新日本プロレス DESTRUCTION in KOBE」(プロレス)
「君の名は。」(映画)

◎9月3日・4日
 「彦八まつり」は上方落語の始祖・彦八さんを讃え、発祥の地・生国魂神社で催される落語ファンの感謝祭。「始祖」・「発祥」については長い長い謂れがあるのだけど、目下勉強中。なので現行の彦八まつりについてだけ。

 いや、素晴らしいです。現役の落語家さんたちが、学園祭のようにそれぞれ模擬店を出しています。模擬店は、落語の噺にかけた出し物や、今はなき師匠が作ってくれた定番の焼うどんの屋台とか。で、それを落語家さんが店頭に立って、来場者をもてなす。それから奉納落語会。特設舞台では、富くじや落語家バンドの演奏や、地車囃子がお披露目されたり、みんなで綱引きしたり。
 来場者は2日間で1万人とか。入場無料なので、熱心な落語ファンばかりとは限らない。祭の喧噪に惹かれてくる人もいるだろうし、潜在的に落語に親しみのある人がそんなにいるだなんて。そしてこの日に間近で落語家さんと触れ合うことで、より上方落語への愛着がわいていく。すごくポジティブなスパイラルで、他のジャンルでこういうファン感謝祭ってないんじゃないかしら。

 地車囃子や住吉踊りを落語家さんたちが披露するっていうのも、見ていてすっきりした。そうそう、かつては今程に芸能が区分分けされてなくて、噺家が噺の前の客寄せ景気付けに踊ったり、旅芸人がいろんな芸を持っていて、旅をしながら広めたり、そういうことが芸能も町人の生活も活気づけていた、らしい。民俗芸能、無形文化財、そういう大義名分でもって保護することは重要だし、今はそうしないと消えていってしまうことは確かなんだろうけれど、本来は自由に演じたり誰もがやってみたりするなかで、良いものも生まれていったんだろう。

 私個人の出来事としては、奉納落語会で笑福亭福笑さんにときめき(福笑さんとたまさんの師弟関係が気になりますが、それはおいおい)、桂九雀さんにうなり、ざこばさんを追いかけ、待望の露の一門より紫さんを目撃し、文枝さんを初めて見ました。それから、森乃福郎さんと、桂ひろばさんとツーショット写真を撮りました。あと、仁福さんのモッチャリーズのユニフォームに萌えた。
 地車囃子を見ていた時に、他の地の夏祭りで見かけた祭ファンのおじさんと再開したのもちょっと嬉しかった。

 さらに個人的なこととしては、浴衣を着ていったこと。私にとっての「祭」は今までのところ見物に行くものだったり、観察対象だったりで、動きやすい格好(まるで撮り鉄のような)か、きれい目の服装(いろいろ親切に教えてもらえる)を意識していたのだけど、彦八まつりへは異なる参加意識があって。 とはいえ、ほんとはイカリ柄の浴衣が着たかった。上方落語の夏の噺にイカリ柄の浴衣が落ちにかかってくるものがあるのだ。私はこの噺が好き。そしてこの日、奉納落語会でその噺を九雀さんがやってくれて、キュン死にするかと思いました。


 ともかく、上方落語界っていう芸能が、大阪っていう土地に深く根付いていて、今現在もすごくダイナミックに動いてて、それを支えるのに祭っていうイベントがうまく機能している感じ。感動。さらっと書くけど、ほんとに感動したのだ。




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