バナナから考える有機なアート 登久希子 インドネシアやフィリピンなど、いろんなところで フェスティバルに参加しているパフォーマンス・ アーティスト白井廣美さんの作品に、バナナを つかったものがある。 数年前インタビューしたときに、そのお話を聞かせて もらったってから、みてみたいなあ、と思いつつ、 予定がつかなかったり、ちょっと遅れて行ったら すでに終わっていたり、わたしのなかでは、なかなか 遭遇できない「幻のパフォーマンス」みたいな位置づけ になっていた。 おもむろにバナナの房をかぶった白井さん。 その場にいる人が、あたまからひとつひとつバナナ をもぎとっていく。 今回は白井さんのお話と、有機野菜をつかった おいしいごはんつき。しかも、そのお料理も、 バナナにちなんでいる。 白井さんからシェフへのお題は、「バナナをつかった お料理(デザート除く)」だったそうで、バナナが ほわんと香る甘辛なチキンのひとさらをいただきました。 「バナナ」からゆるゆる広がる話題や想像、妄想を 満喫できた夜でした。