再生ボタンフェチ 境隼人 Oval Japan tour 2010 @ 京都メトロ マックをまさぐるマーカス・ポップの顔が面白くて見入ってしまった。 楽器の演奏と違って、いや、ラップトップを楽器と考えたときには、トラックプログラムの再生とかコントロールがライブ演奏ということになるのだろうから、必然的にその少ない運動に演奏性の様なものが宿り集中するのだろう。ともすれば楽曲の展開に呼応する、またフロアに対するスイッチングによるモードチェンジというのは、特別な気持ちよさがあるに違いない。Enterキーを意味なく「パチン」と叩くような。世界観が変わるようなプログラムが走り出すような。えー。 特にダンスミュージックという趣でもないので、フロアに棒立ちしながらマーカスのアヘ顔を凝視し、飛躍した妄想で過ごした。なんかごめんマーカス。 これは私のラップトップ演奏に対する偏見でしかないのだけれど、ラップトップでのライブステージやDJというのはいつも、どこを見ていてよいやらと悩む。コンピューターでの演奏、というところが私には技術的にも視覚的にもよくわからないので、どうしてもステージ上でのフィジカルな反応やパフォーマンス性に、ライブ感、的なものを探してしまう。 物販でアルバムを買って帰る。 再生ボタンを押すのを楽しみにしている。